基本情報
作品名 | スターティング・オーヴァー |
公開日 | 2013年6月22日 |
監督 | 五藤利弘 |
ヌード女優 | 日高ゆりあ |
ヘアヌード | ✖ |
ヌードギャラリー
日高ゆりあ
ヌード解説
シリーズ第32作目となる本作、監督を務めたのは後にシリーズの集大成「愛こそはすべて 〜All You Need Is Love〜」も手掛けることになる五藤利弘です。
彼のキャリアを語る上でも重要な一作と呼べる作品で、タイトルはいずれもジョン・レノンの楽曲から採られており、作品全体にその影響が窺えます。
しかしながら、作品の評価を複雑にしているのが、主演・成澤優子のキャスティングです。
前作の「できる子の証明」に続きシリーズの根幹であるべき主演女優がヌードを一切見せないという事態は、コンセプトの崩壊と言っても過言ではありません。
彼女がその後、女優として大成した事実をもって「脱がなくて正解だった」と結論づけるのは簡単ですが、それは作品単体への評価とは別の話です。

頑なにヌードを披露しない 主演女優・成澤優子
この作品の危機を救っているのは、共演の日高ゆりあの存在に他なりません。
AV女優からピンク映画、Vシネマへと活動の場を広げた「脱げる実力派」である彼女は本作でもその真価を遺憾なく発揮しています。
計算され尽くした美しいヌードは、作品の官能的な魅力を一手に引き受けており、そのプロ意識の高さには感服させられます。
彼女の魅力に惹かれた方は、ヘアヌードも辞さない演技が見ものの「未亡人銭湯 おっぱいの時間ですよ!」や脇役ながら存在感を発揮した「けっこう仮面 ロワイヤル」なども併せて鑑賞することをお勧めします。
結論として本作は主演女優の起用という点で大きな問題を抱えつつも、日高ゆりあというの女優の貢献によって、かろうじて作品としての体裁を保っています。
シリーズの功罪を象徴するような、極めてアンバランスな魅力を持った一作と言えるでしょう。