基本情報

| 作品名 | 愛こそはすべて 〜All You Need Is Love〜 |
| 公開日 | 2014年10月4日 |
| 監督 | 後藤利弘 |
| ヌード女優 | 藤田彩子、早川メアリー |
| ヘアヌード | ✖ |
ヌードギャラリー
藤田彩子
早川メアリー
ヌード解説
若者の性をテーマに、数々の挑戦的な作品を送り出してきた「青春H」シリーズ…。
その最終作となる第42作『愛こそはすべて 〜All You Need Is Love〜』が描いたのは、華々しいフィナーレではなく、「死」を目前にした男の痛々しいほど切実な「生」への執着でした。
二人の女優が見せたすっぽんぽんの熱演は、まさしく本作の乾いた空気感と、やるせないテーマを象明するものでした。
本作で、主人公の元カノ・愛という重要な役どころを演じたのが、舞台などでも活躍する個性派女優・藤田彩子です。
詳しいプロフィールはベールに包まれていますが、その存在感は確かです。
正統派の美人というより、一度見たら忘れられない印象を残す彼女が、本作ではヌードも厭わない覚悟で役に臨んでいます。
彼女のヌードは、物語に「生身のリアリティ」を吹き込む上で、不可欠な要素でした。
主人公の身勝手で安直な願いに、戸惑い、揺れ動きながらも対峙していく、その心の機微を、飾り気のないすっぽんぽんで表現しています。
エロティックな華やかさとは無縁ですが、だからこそ観る者はそこに一人の女性の葛使や生活感、そして主人公と過ごした時間の記憶を感じ取れるのかもしれません。
作品のためならヌードも厭わないというその女優魂には、ただただ感服させられます。
彼女のこの体当たりの演技があったからこそ、物語に深みが与えられた…ということは間違いありません。
一方、主人公が刹那的な関係を求める相手として登場するのが、元AV女優・早川メアリー(旧名:橘アイリ)です。
AV女優引退後、女優として活動していくという意気込みで臨んだ本作、彼女のヌードは藤田彩子のそれとは実に対照的です。
ギャル系の企画女優としてキャリアを積んだ彼女の身体は、良くも悪くも「見せること」を意識した、華やかさをまとっています。
主人公の無軌道で消費的な性衝動を体現する役割としては、これ以上ないキャスティングだったのかもしれません。
主人公の空虚な欲望の受け皿となるその姿は、痛々しいほどに刹那的、彼女の存在が、物語の救いのなさを一層際立たせています。
残念ながら本作以降、彼女の目立った活躍は伝えられていませんが、この映画で放った輝きは確かにスクリーンに刻まれています。
シリーズ集大成として、もっと派手なヌードシーンを期待したファンにとっては、本作の描写は単調で凡庸に映ったかもしれません。
深読みかもしれませんが、それは意図的な演出ではなかったのでしょうか。
死を前にした男の焦燥、誰にも理解されない孤独、そして虚しく消費されていく性。
五藤利弘監督が描こうとしたのは、きらびやかなエロスではなく、どこまでもリアルで、乾いた「生の現実」だったように思えます。
二人の対照的なヌードは、華やかさを削ぎ落としたからこそ、主人公の心の風景を克明に映し出す鏡として機能していたのです。
最後にひと花咲かせるのではなく、静かに、そして少しの物悲しさと共に幕を閉じる。
それこそが「青春H」シリーズがたどり着いた、青春の終わりの風景だったのかもしれません。
派手さはない、けれど、観た者の心に小さな棘のように残り続ける…そんな記憶に残るすっぽんぽんでした。














