基本情報

| 作品名 | 盲獣VS一寸法師 |
| 公開日 | 2001年6月24日 |
| 監督 | 石井輝男 |
| 出演 | リリー・フランキー、塚本晋也、平山久能、リトル・フランキー、藤田むつみ、深井順子、山中久美子、山下聡美、前川和香奈、滝沢美波子、澤井薫、田中美絵子、壇上かおり |
ヌードギャラリー
藤田むつみ
深井順子、山中久美子、山下聡美、前川和香奈、滝沢美波子、澤井薫
田中美絵子
メイキング
ヌード解説
石井輝男監督の狂気と執念が詰まったカルト作『盲獣VS一寸法師』…。
リリー・フランキーなど実は豪華なキャスト陣に目を奪われがちですが、真に注目すべきは劇中で惜しげもなく肌を晒す女性キャストたちです。
本作はエログロ耐性が必須であり、強烈な低予算感が全編に漂っています。
この何とも表現しがたいチープさをウィークポイントと捉えるか、唯一無二の魅力と捉えるかで評価は大きく割れるでしょう…。
しかし手軽に、かつ熱量のあるお色気映画を作るためのアンダーグラウンドな制作体制は、ひとつのエンタメの形として大いに評価できるポイントです。
一般公募の強み
本作の特筆すべき点は、銭湯のシーンなどで脱いでいる女性たちの多くが、オーディション雑誌等から応募してきた、エキストラに近い無名女優であることです。
一般オーディションで「脱げる役」をかき集め、低予算の中で確実にヌード要員を確保しています。
この割り切った制作スタイルは、ある種の潔さすら感じさせます。

エキストラ女優たちの魂のヌード。
公開後、キャストの一人であった田中美絵子氏が政治家になった際、本作でバストトップを披露していたことが発覚し、メディアでちょっとした騒ぎになったのは記憶に新しいところです。
しかし冷静に考えてみて、議員活動さえしっかりと行っていれば、過去の映画出演になんの問題があるのでしょうか?
「少しバストトップを披露しただけ」で大騒ぎする社会の風潮こそいかがなものかと思います。
表現としてのヌードには、もっと堂々たる市民権が与えられるべきだと思います…。

政治家が脱いで、何が悪い?
バグっている演者とスタッフのリテラシー
この映画の現場は、良くも悪くも「ヌードに対するリテラシー」が少々バグっているように思えます。
もちろん、これは最大の褒め言葉です。
そもそもヌードありきで出演者を募集しているためか、「すっぽんぽんは当たり前」「ヘアが映っちゃっても仕方ない」といった大らかさがあり、変に映像を規制したり隠したりしようとするストッパーが存在しません。
例えば、寡婦クラブの天尾夫人を演じた壇上かおりですが、本編では格子の演出が邪魔をしてその全貌は確認しづらいのですが、DVD版の特典メイキングを見ると、ヘアも丸出しのすっぽんぽん状態で圧倒的な熱演を見せていることがわかります。
演者たちの「どうせやるなら全力で」という体当たりの姿勢には、清々しさすら覚えます。

本編では見られないヘアが、メイキングで解禁!
時代が求めた、古き良き過激さ
現代の映画作品の方が、CGや技術の進歩により過激な描写自体は増えているかもしれません。
しかしお色気映画が独自の力とエネルギーを持っていた80〜90年代のVシネマ的な空気感が、本作には色濃く残っています。
世界観といい、低予算感を隠そうともしないむき出しの映像クオリティといい、古き良きノスタルジックな雰囲気が好きな映画ファンにはたまらない要素が詰まっているのです。
もし作り手が、この「時代の空気感」を意識的に演出として狙っているのだとすれば、それは本当に大したものだと言わざるを得ません。
本作は決して万人受けする洗練された映画ではありません。
しかし今の時代にはなかなか作れない「いびつな情熱」と「むき出しのお色気」を堪能できる、愛すべき怪作と呼べるでしょう。
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