基本情報

ヌードギャラリー
吉本多香美
荻野目慶子
ヌード解説
奥田瑛二が初めてメガホンを取り、主演も務めた1999年の映画『皆月』。
低予算という逆境をものともせず、その年の映画賞を席巻した本作は日本映画史に強烈な爪痕を残した狂気と官能の傑作です。
その作品世界に命を吹き込んだのが、吉本多香美と荻野目慶子という二人の女優が見せた、まさに魂の熱演でした。
清純派イメージを打ち破った 衝撃の献身
本作で観る者の度肝を抜いたのが、風俗嬢・沙夜子を演じた吉本多香美の存在です。
「ウルトラマンティガ」のヒロインとしてお茶の間に親しまれ、明るく健康的なイメージが強かった彼女が本作ではすべてを脱ぎ捨て、心に深い闇を抱える女性を演じ切りました。
日活配給作品のためヘアヌードこそありませんが、そんな規制が些細に思えるほど、彼女のヌードは衝撃的でした。
キャラクターの孤独や悲しみ、そして刹那的な愛を切実に表現するための、あまりにも大胆で献身的な「演技」そのものだったのです。
安定したタレント活動も可能だったはずの彼女が、なぜここまで―、その覚悟と潔さが、本作にヒリつくようなリアリティと切迫感を与えています。
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吉本多香美写真集 walk・a・bout - 2005/09/02
オーストラリアのカカドゥ自然公園を舞台に、吉本多香美が生命力あふれる姿を披露した写真集。
大自然に溶け込むように、一糸まとわぬ姿で滝や湖沼に佇む姿は、健康的でありながら神秘的な魅力を放ちます。
映画『皆月』で見せた影のある表情とは異なる、開放感に満ちた彼女の笑顔と、野性味あふれるヌードが融合した一冊です。
作品を格上げする 揺るぎない官能美
そして、この異様な世界の調和を保っているのが、荻野目慶子の揺るぎない存在感です。
彼女は『三文役者』や『完全なる飼育 女理髪師の恋』でもヌードを披露していることからも分かる通り、日本映画界屈指の大胆な表現力を持つ実力派として知られています。
本作でもその実力を遺憾なく発揮し、一切の迷いなくすっぽんぽんを晒して、主人公を破滅と官能の世界へ引きずり込む女・由美を妖艶に演じました。
彼女の演技には、もはや「脱いだ」という事実を超越した芸術性が宿ります。
その肌、視線、吐息のすべてが、人間の業や抗えない性を体現しており、彼女が登場するだけで作品の格が一段も二段も引き上げられるのです。
女優の魂が焼き付いた、必見の名作
当初はヌードを目的に再生したとしても、気づけば息を殺して物語の結末を見届けてしまう。
本作は、そんな映画の持つ魔力を体現した一作です。
吉本多香美のキャリアを賭けた挑戦と、荻野目慶子の追随を許さぬ圧巻の表現力。二人の女優の魂が焼き付いたこの傑作を、ぜひ体験してください。
















