基本情報

ヌードギャラリー
兎丸愛美
ヌード解説
江戸川乱歩の傑作からおよそ100年の時を経て、2022年に現代を舞台に実写映画化された話題作『人でなしの恋』です。
本作はヌードモデルとして熱狂的な支持を集めてきた兎丸愛美が映画初主演を果たした作品であり、そして彼女が主演女優という立場でヌードを披露した、最初で最後の映画作品でもあります。
関連商品
人間椅子/踊る一寸法師/お勢登場/接吻/人でなしの恋 - 2023/06/23
推理小説・探偵小説、怪奇・恐怖小説のパイオニアであり、日本探偵作家クラブ創立者として探偵小説界全体の発展にも寄与した江戸川乱歩。
傑作短編「人間椅子」「踊る一寸法師」「お勢登場」「接吻」「人でなしの恋」を収録。
死ぬための写真が照らした生きる希望
兎丸愛美がヌードモデルとしての活動を始めたのは2014年のこと、その動機は極めてコアで切実なものでした。
優秀な兄弟への劣等感や疎外感から「20歳までに死にたい」と思い詰めていた彼女は、19歳の時に「最後に自分にしかないものを残したい」という思いから、自らのすっぽんぽんを遺影として撮影することを依頼します。
しかし、この「死ぬための写真」に写る自分の生きざまに触れたことがきっかけとなり、彼女は逆に生きる希望を見出しました。
ありのままの心や葛藤をさらけ出し、文字通り体ひとつで表現する彼女のスタンスは、同じように自己嫌悪や生きづらさを抱える多くの女性たちの深い共感を呼び、唯一無二の支持を集めていくことになります。
消費されない 気高きヌードという生き方
安易にAV女優といった道を選択するのではなく、彼女はヌードという表現を「最後まで気高く尊いもの」として解釈していました。
真摯にヌードモデルという役割を全うし、自らの肉体を芸術的な表現手段として昇華させ続けたその姿勢には、表現者としての矜持がうかがえます。
残念ながら2022年をもって彼女のモデル活動は一旦の区切りを迎えましたが、本作はそんな彼女が最後にスクリーンに刻み込んだ貴重な軌跡と言えるでしょう。
銀幕におけるヌードと女優という枷
さて肝心の本作における彼女のパフォーマンスについて、劇中で披露されたヌードは、それ単体で見れば間違いなく美しいものでした。
しかし率直に言えば、彼女本来の魅力が100%引き出されていたかというと、疑問が残るのも事実です。
その理由は、彼女の主戦場が写真であったことに関係しているのでしょう。
役柄という他者の人生を演じることは、ありのままの自分を表現してきた彼女にとって、ある種の枷として働いてしまったように見受けられます。
本職のヌードモデルが女優として演技をしながらカメラの前で自身を解放するには、まだ少し場数や映像作品への適応が足りなかったのかもしれません。
映像の枠組みに収められてしまったことで、写真の中で見せるあの圧倒的な生々しさや、息を呑むような引力が少しだけ薄れてしまった印象は否めません。
彼女の魅力の「その先」に触れるためには…?
映画『人でなしの恋』は、兎丸愛美という一人の稀有な表現者が、映像世界に足を踏み入れた貴重な記録です。
しかし本作で見せた彼女の姿は、あくまでその魅力の片鱗に過ぎません。
もし本作を通して彼女の美しさに目を奪われ「もっと彼女のヌードの真髄に触れたい」と感じた方がいるならば、ぜひ本職であるヌードモデルとしての写真集などの媒体をご覧になることを強くお勧めします。
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しあわせのにおいがする 兎丸愛美写真集 - 2020/3/30
兎丸愛美と写真家・塩原洋による前作『きっとぜんぶ大丈夫になる』から3年。
2020年に発表された新たな写真集は、何気ない日常の風景や懐かしい匂いの中に潜む「しあわせ」を切り取った日々の記録です。
せわしない日々の中で忘れかけていた大切なものを思い出させ「人生もそんなに悪いことばかりじゃない」と優しく語りかけます。
「ただ、そこにいてくれたらそれでいい」と、今という本物の瞬間と存在をまるごと肯定してくれる一冊です。
そこには誰の人生を演じるでもない、ただ懸命に生きようともがく「兎丸愛美」という一人の女性の、最も純粋で気高いありのままの姿が焼き付けられているはずです。
本作はそんな彼女の奥深い世界へと続く、美しき入り口なのです。




















