基本情報

ヌードギャラリー
城アンティア
円田はるか
橘メアリー
ヌード解説
ノンフィクション作家・中村淳彦による名著を原作とし、AV業界に生きる女性たちのリアルを描いた映画『名前のない女たち』です。
その前作から7年半の時を経て公開されたのが、この『名前のない女たち うそつき女』です。
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名前のない女たち - 2020/01/18
名前さえ紹介されることなく、アダルトビデオの内容にあわせて時には女子高生、時には人妻に変身する企画AV女優たち。
日雇い労働者のように、呼ばれた現場で過激なセックスを披露して、けっして高額ではないギャラを手にして消えるように辞めていく彼女たちは、何故、セックスをするという職業を選んだのか。
セックスを職業に選んでしまった彼女たちが赤裸々に語る、驚くべき生と性。
吹越満をルポライター役に迎え、独立したストーリーとして描かれた本作。
前作のような圧倒的な熱量を期待すると肩透かしを食らうかもしれません。
しかし、そこには「この一瞬しか輝かなかった原石たち」の貴重な記録が刻まれています。
注目すべきはヒロインのひとりである城アンティアの存在です。
10代からモデルとして活動し、多摩大学初代ミスコングランプリにも輝いた経歴を持つ彼女ですが、その美貌はスクリーンの中でも際立っています。
彼女はインタビューで「AV女優役ということでヌードになるのに、さすがにためらいがあった。快く大丈夫だとは言えなかった」と本音を吐露しています。
その言葉通り彼女は本作限りでヌードを封印、それどころか本作以外での目立ったメディア露出も確認されていません。
だからこそ、本作で見せる彼女の姿は貴重とも考えることができます。
迷い…戸惑い…それでも役としてカメラの前に立つ、その「揺らぎ」を含めたすっぽんぽんはここでしか見ることのできない一期一会の輝きを放っています。
演技の拙ささえも新人AV女優のリアリティとして変換してみれば、味わい深いものがあります。
もうひとりのヒロイン、円田はるかも注目の存在です。
アイドルグループ「CANDY GO!GO!」の元メンバーであり、公開当時は幼さが残る23歳でした。
現在は舞台を中心に活躍する彼女ですが、本作では元アイドルとしての殻を破るべくヌードに挑戦しています。
正直に言えばバストトップの披露も一瞬であり、ヌードシーンとしてのボリュームには物足りなさを感じるかもしれません。
しかし、その「ぎこちなさ」や「未完成な色気」こそが、彼女が演じた役柄の等身大の姿とも重なります。
完璧なヌードではないからこそ感じられる、若手女優の背伸びした挑戦、その刹那的な美しさを愛でるのが、本作の正しい楽しみ方かもしれません。
女優陣が苦戦する中、別格の存在感を放っていたのが橘メアリーです。
ロシアとのハーフという業界では貴重なで人気を博した現役AV女優(2026年5月に引退を発表)です。
本作において唯一の「本職」である彼女は、演技の安定感もヌードの潔さも段違いです。
おまけ程度とはいえヘアヌードも披露しており、作品全体に漂う「フィクションの浮つき」を彼女の肉体が強引に現実に引き戻しています。
やはり餅は餅屋、彼女のプロ意識には脱帽です。
監督を務めたのは、「ピンク四天王」の一角・サトウトシキです。
『極楽の竜 女体専門マッサージ師』『愛妻日記』や青春Hシリーズ(『青二才』『花つみ』『イチジクコバチ』など)で知られるベテランであり、女性を撮ることに関しては一級品の手腕を持っています。
しかし、そんな名匠をもってしても、本作のハードルは高かったようです。
AVという特殊な舞台において、ヌードになることはゴールではなく、単なるスタートライン(衣装)に過ぎません。
その先にある「世界で一番過激なエンタメ」を表現するには、女優経験の浅い城と円田のふたりには少々荷が重すぎたのでしょう。
前作『名前のない女たち』では、安井紀絵や佐久間麻由が魂を削るようなヘアヌードを披露し、観る者を圧倒しました。
それと比較すると、本作は制約の中でなんとか形にした印象が拭えず、前作ファンからの期待に十分に応えられたとは言い難いのが実情です。
『名前のない女たち うそつき女』は、傑作であった前作の影に隠れがちな作品です。
しかし企画AV女優という難役に挑んだ、素人に近い若手女優たちの奮闘、あるいは苦闘…の記録として見れば、非常に興味深い作品でもあります。
名作の裏には狙いとは少しズレてしまった作品も数多く存在します。
しかし城アンティアという幻の美女が、確かにそこに存在し、脱いだという事実は変わりません。
前作の「凄み」と今作の「拙さ」その両方を比較視聴することで、AV業界という深い闇とそれを演じる女優という職業の奥深さをより一層感じることができるはずです。

























