基本情報

作品名 | あかすり屋湯助 |
公開日 | 1995年 |
監督 | 中野貴雄 |
出演 | 大和武士、栗原みなみ、神乃毬絵、丘咲ひとみ、一条ともえ、一本木蛮、平賀勘一、快楽亭ブラック |
ヌードギャラリー
丘咲ひとみ
神乃毬絵
栗原みなみ
その他 女性陣
ヌード解説
映画史の表舞台で語られることは稀ですが、90年代のVシネマ市場は実は知る人ぞ知る極上のヌードコンテンツに満ち溢れた「隠された宝庫」でした。
商業主義に縛られた一般映画では決して見ることのできない、大胆で、誠実で、そして愛すべき作品群がそこにはあります。
その中でも伝説的な一本として輝きを放つのが、1995年に制作された『あかすり屋 湯助』です。
「リアル」の価値
本作を観てまず誰もが圧倒されるのは、画面を埋め尽くす女性たちのヌードの物量です。
そして正直に申しますと、失礼ながら…彼女たちは必ずしも、誰もが認める絶世の美女というわけではありません。
しかし、そこにこそ「宝庫」の価値が隠されています。
フィクションの世界で描かれがちな「美女だらけの女湯」という幻想を本作は気持ちの良いほどに裏切ってくれます。
等身大の「リアル」な女性たちのすっぽんぽんを映し出すことで、「低予算で美女を揃えられなかった」という弱点を「現実至上主義」という強みに見事転換させているのです。
これにより、私たちは「本当の女湯を覗けた」という、倒錯的でありながらも最高潮の達成感に満たされるのかもしれません。
ちなみに、等身大のヌードで我々に現実の女湯の姿を見せてくれた、この女性陣は、恐らく企画女優や格安のギャラで出演を許諾した脱ぎ専エキストラだと思われます。
正直、誰が誰なのかの特定は不可能に近いのですが、キャスト紹介に名前のあった…。
衣澄桐子、藤田睦月、須藤絵里奈、工藤翔子、早瀬真奈美、憂木かおる、河愛みゆき、鈴木カナ、沢本まみ、辻斬かりん、野口リナ。
このあたりの女優名が、おそらく女湯シーンを彩った女性陣の名前だと思われます。
Vシネマの矜持
本作がリリースされた1995年という時代を忘れてはなりません。
AV業界ですらヘア解禁に慎重だったこの時期に、制作会社T.M.C.はパッケージに「HAIR VIDEO」「エロティック、ヘア解禁」と堂々と謳い、その約束を本編で裏切ることはありませんでした。
この「看板に偽りなし」の精神こそ、当時のVシネマファンが熱狂した理由のひとつなのでしょう。
際どい部分を隠す編集ボカシは意図的に薄く、そして雑です。
この丁寧とは言えない仕事ぶりは、逆に「何かが見えてしまうのでは?」という、全編にわたる宝探しのような興奮を私たちに与えてくれます。
Vシネマの女王たちと、笑いのためのすっぽんぽん
もちろん、名もなき女優だけではありません。
栗原みなみ、神乃毬絵、丘咲ひとみといった、90年代のVシネマシーンを彩った女優陣もしっかりとヌードを披露しています。
彼女たちのようなプロフェッショナルの存在が、作品の屋台骨を支えています。
この時代はVシネマも十分にコンテンツとして確立するほどの規模だっただけに、そこを主戦場としていた脱ぎ専の女優さんも多く見受けられます。
バスガイドからタレントに転身した異色の経歴を持つ栗原みなみのトップレスは、タレントもおおらかに脱いでいた、あの時代の空気感を象徴していますね。
「岡本まりか」として、AV女優としての活動歴も確認できる神乃毬絵、そして「くノ一忍法帖」などの出演も確認できる丘咲ひとみといった異色のメンバが物語を彩っています。
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栗原みなみ写真集 SOUTH FEEL - 1995/07/31
90年代Vシネマの女王・栗原みなみ。元バスガイドという異色の経歴を持つ彼女の、伝説の写真集が「SOUTH FEEL」です。
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その伝説の写真集が「AMUSEE」です。
気品と官能が同居する芸術的なヌードはまさに圧巻。大人の女性だけが持つ、蠱惑的な色香のすべてがこの一冊に詰まっています。
そして本作の最大の特徴は、これだけのヌードがありながら濡れ場が一切ないことです。
鬼才・中野貴雄監督は、銭湯という舞台を最大限に利用し、女性のヌードを笑いのための小道具として徹底的に活用しました。
安易な濡れ場に逃げず、コメディに振り切ることで唯一無二の作品世界を構築したその手腕は見事です。
隠れた名作への扉
『あかすり屋 湯助』は、質・量ともに銭湯作品の頂点に立つであろう傑作です。
ヌード以外にも特筆点が多くあり、専用のテーマソングを作成したり、特撮手法を用いたりとただの低予算・Vシネマと侮っていると意外なクオリティに驚愕させられます。
脚本自体は割としっかりしていて、エンタメとしてもそれなりに通用してしまうから不思議です。
そして本作は氷山の一角に過ぎません、90年代Vシネマという大海原には、まだ見ぬヌードのお宝が数多く眠っています。
本作をきっかけに、この豊かで奥深い「隠れた名作」が数多く眠る、Vシネマの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?
きっとあなたの知らない映画の楽しみ方が、そこには広がっているはずです。
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