基本情報
作品名 | Sweet Sickness |
公開日 | 2013年4月6日 |
監督 | 西村晋也 |
ヌード女優 | 細江祐子、綾見ひかる |
ヘアヌード | ✖ |
ヌードギャラリー
細江祐子
綾見ひかる
ヌード解説
アートフィルムの香り漂う青春Hシリーズの第29作。
実力派女優・細江祐子と、元人気AV女優・綾見ひかるという異色のキャスティングで、抑制の効いた官能美を描き出した意欲作です。
メガホンを取ったのはインディーズ映画界の登竜門的企画「エロス番長」にて、初監督作『ラブキルキル』でグランプリを獲得した実力派・西村晋也監督です。
その演出は本作でも健在で、濡れ場の露出は最小限に留められています。
しかし肌が触れ合う音や吐息を繊細に切り取ることで、観る者の想像力を掻き立てる、極めて映画的なエロティシズムを表現することに成功しています。
主演の細江祐子は数々の作品で印象的な役柄を演じてきた名バイプレイヤーです。
等身大の女性が抱える機微を巧みに表現する演技は本作のヒロイン像と完璧に合致しており、彼女のキャリアにおける代表作の一つと言っても過言ではないでしょう。
ヌードを厭わないプロフェッショナルな姿勢も称賛に値します。
綾見ひかるはそのグラマラスな肉体とオーラで2010年代のAV界を席巻した女優です。
本作では物語にリアリティと奥行きを与える重要な役割を担っており、彼女の存在なくしてこの作品は成立しなかったでしょう。
本作におけるヌードシーンのボリュームは満足のいくものでは無いかもしれません。
しかしそれは、物語と有機的に結びついた「必然性のあるすっぽんぽん」を追求した結果であり、西村監督の作家性の表れと言えます。
商業主義的な過剰さとは一線を画し、繊細な人間ドラマの中に官能を織り込むという、監督の挑戦的な試みが結実した一作です。