基本情報
ヌードギャラリー
沢尻エリカ
ヌード解説
数々のスキャンダルで世間を騒がせながらも、その圧倒的な美貌とカリスマ性で人々を魅了し続けた女優、沢尻エリカ。
本作『ヘルタースケルター』は、そんな彼女がキャリアの頂点で全てを曝け出した、最初で最後であろう衝撃作です。
しかし、これを単なる「お騒がせ女優のヌード」と片付けるのは、あまりにも早計に過ぎます。
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ヘルタースケルター - 2015/09/12
ミステリアスな魅力でトップスターに上りつめた‘りりこ’。
だが、りりこには知られてはならない秘密があった。
まばゆい世界の陰で、恐るべき事件と人々の思惑が絡みあい始める――。
豪華キャストとスタッフで実写映画化。
第7回文化庁メディア芸術祭・マンガ部門優秀賞&第8回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞作品。
鬼才・岡崎京子の、世紀を越えた傑作!
「沢尻エリカ」という事件
「別に...」発言に代表されるように、奔放な言動で常に物議を醸してきた彼女。
しかしその実態は、弱肉強食の芸能界を自らの才覚と美貌、そして剥き出しの自我で生き抜いてきた、稀代の表現者でした。
清純派ヒロインとして国民的人気を博した『1リットルの涙』からわずか数年で、彼女は世間が求める偶像を自ら破壊し、孤高の道を歩み始めます。
そんな彼女が、写真家・蜷川実花の極彩色の世界で演じたのが、全身整形で創り上げられた”美”の頂点に君臨し、その崩壊の恐怖に苛まれるトップモデル・りりこ。
この役は、もはや彼女以外には考えられませんでした。美貌で世間を平伏させながら、その裏側で常に孤独と隣り合わせだった「沢尻エリカ」という存在そのものと、りりこの姿が痛々しいほどにシンクロしていたからです。
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蜷川実花写真集 ヘルタースケルター HELTER-SKELTER MIKA NINAGAWA - 2012/7/14
蜷川実花・監督×岡崎京子・原作×沢尻エリカ・主演
世界を挑発する極彩色エンタテインメント、映画『ヘルタースケルター』の世界観を写真集で展開!
魂の可視化
本作で描かれるヌードシーンは、単なる官能的な描写を遥かに超越しています。
それは、りりこの内面—承認欲求、名声への渇望、そして美が崩れ落ちていくことへの絶望と恐怖—を、観客の眼前に突きつけるための「魂の可視化」に他なりません。
蜷川実花の鮮烈な色彩感覚によって創り上げられた映像美のなか、沢尻エリカのすっぽんぽんは、もはや人間を超えた「芸術作品」としての完璧さを誇示します。
彼女が披露したすっぽんぽんは、歴代の女優たちと比較しても、群を抜いて美しく魅力的でした。
さらにそこに至るまでの経緯が持つ衝撃度も相まって、観る者の記憶に深く刻まれ、高揚感をもたらすほどのインパクトを与えたのです。
その完璧な肉体が苦悶に歪み、セックスによって刹那の安心を求め、エゴと孤独に苛まれながら無防備に横たわります。
歴代女優の中でもトップクラスと評されるそのすっぽんぽんの美しさは、りりこの栄光とその裏側にある悲惨なまでの脆さを同時に描き出すための、最も雄弁な装置なのです。
全盛期に刻んだ 永遠の伝説
数々の言動はあったにせよ、キャリアの全盛期に、自らのパブリックイメージを逆手に取ってこれほどまでに壮絶な役柄に挑み、そのすべてを曝け出した沢尻エリカの女優魂は、賞賛という言葉すら陳腐に聞こえます。
彼女の現状を思えば、本作が唯一無二の作品となる可能性は高いでしょう。
しかし、だからこそ価値があるのです。『ヘルタースケルター』は、沢尻エリカという時代の寵児が、その人生と美、そして魂のすべてをフィルムに刻み付けた、永遠に色褪せることのない伝説として語り継がれていくはずです。