基本情報
作品名 | 超・悪人 |
公開日 | 2011年5月14日 |
監督 | 白石晃士 |
ヌード女優 | しじみ、高橋真由美 |
ヘアヌード | 〇 |
ヌードギャラリー
しじみ
高橋真由美
ヌード解説
常にインディーズ映画界の限界に挑み続けた「青春H」シリーズ。
その第11作目にしてセカンドシーズン『青春H2』の幕開けを飾ったのが、白石晃士監督による『超・悪人』です。
本作はシリーズの根幹である「青春」というテーマすら揺るがす、あまりにも強烈であまりにも挑戦的な問題作として今なお語り継がれています。
本作は主要キャストとして高橋真由美、そして前作から続投したしじみがそれぞれヌードを披露しています。
特にレイプ被害者という極めて難解な役柄を演じきった高橋の熱演は、観る者の心を鷲掴みにします。
彼女はAV女優ではなく、映画を中心にキャリアを積んできた実力派女優、多摩映画祭で主演女優賞を獲得した経歴も持ちます。
そんな彼女が、本作でヘアヌードも厭わない魂の演技を見せつけたという事実、単なる体当たりではなく作品のために全てを捧げるという本物の女優だけが持つ覚悟の表れです。
当時27歳とシリーズのヒロインとしては少し年齢層が高めですが、本作の成熟しきった異端なテーマを表現するには彼女こそが不可欠な存在だったのかもしれません。
本作がシリーズの中で異彩を放つ最大の理由は、監督・白石晃士の唯一無二の作家性です。
後にホラー・オカルトジャンルの第一人者となる彼の代名詞・フェイクドキュメンタリの手法が、本作では遺憾なく発揮されています。
この手法により、物語は典型的なエロスとは一線を画し、観る者を不穏でリアルな世界へと引きずり込みます。
ハッキリいって万人受けする作品ではないかもしれません。
しかしヒットを狙うのではなく、実験と挑戦にこそ価値を置くインディース映画、特に「青春H」シリーズの精神を、最も純粋なかたちで体現した一作と言えるでしょう。
『超・悪人』は監督の作家性と女優の魂のぶつかり合いによって、シリーズに新たな地平を切り拓き、可能性を提示しました。
白石晃士という才能の「原点」を目撃できる貴重な記録であり、高橋真由美という女優の凄みを再認識させられる重要な作品となりました。
好みが分かれることを恐れず、常に新しい表現を模索する。
そんな「青春H」シリーズの奥深さと、日本映画界への貢献を本作は静かに、しかし力強く証明しています。
当サイトはその挑戦の軌跡を、これからも丁寧に拾い上げ紹介していきたいと思います。