基本情報
ヌードギャラリー
高橋かおり
椎名ルミ
ヌード解説
映画史には、時として我々の価値観を根底から覆すような、奇跡的な名シーンが刻まれることがあります。
1995年に公開された大林宣彦監督作品『あした』このノスタルジックなファンタジー映画の中に、突如として現れる高橋かおりのヌードシーンこそ、まさにその奇跡の一つと呼べるでしょう。
それは日本映画史はおろか、世界の映画史においても指折りの美しさを誇る“至高のすっぽんぽん”であると、ここに断言します。
大林ワールドと若き女優の覚悟
本作を語る上で、まず触れるべきは大林宣彦という映像作家の唯一無二の世界観です。
幻想的でどこか切ないノスタルジーに満ちたその作風の中で、本作は穏やかに物語を紡いでいきます。
主演の高橋かおりは、子役から活躍を続ける、まさに国民的な愛娘と表現するに相応しい存在でした。
当時20歳だった彼女の童顔でキュートなルックスと、朗らかな女子大生という役柄は観る者すべてを魅了しました。
関連商品
高橋かおり写真集 PARIS HOLLYWOOD - 1996/02/10
女優・高橋かおりが20歳の時に発表したメモリアルな写真集。
パリとハリウッドを舞台に、少女の面影と大人の女性へと変化する瞬間の「翳り」や「色香」を捉えます。
その官能的な視線や佇まいは圧巻。
美少女が“魔性の女”へと変貌する一瞬を切り取った、芸術性の高い一冊です。
だからこそ我々は衝撃を受けることとなります。
この夢のような物語の流れを、ある種「無視」するかのように、彼女が忽然とそしてあまりにも美しくすっぽんぽんを晒す場面に…。
それは若くしてトップ女優への道を駆け上がろうとしていた彼女の、計り知れない「覚悟」の証明でした。
炎に揺れる 完璧なヌード
その名シーンは、廃屋の暖炉の前で展開されます。
照明はゆらゆらと揺れる炎の光のみ、その柔らかな光と影が彼女の若く清らかな身体を芸術的に映し出します。
大林監督の計算され尽くしたアングルは実に見事、美しいバストもヒップも、彼女のすっぽんぽんを何ひとつ撮りこぼすことなく捉えきることに成功しています。
それでいて、決して卑猥さとは結びつかない、奇跡的なバランスを保ってシーンを成立させています。
これこそが「演出で見せる美しさ」の極致と呼べるでしょう。
肌を見せるという行為を、ここまで詩的で、気高く、そして感動的なものに昇華させた監督の手腕、そしてその難解な要求に完璧に応えた、弱冠20歳の高橋かおりの堂々たる表現力。
このふたつの才能が融合した時、映画史に永遠に刻まれるべき名シーンが誕生したのです。
ヌードの価値観を変える ひとつの答え
この映画に出会うまで、私は「ヌードシーンは多ければ多いほど良い」「ヘアヌードに勝るものはない」と信じていました。
しかし『あした』は、その浅薄な価値観を完全に破壊してくれました。
たったワンシーン、たった一人の女優、たった一つの完璧な演出…それだけで観る者の心を永遠に掴んで離さない、究極の破壊力を持つヌードが存在し得るのだと、痛感させられます。
もちろん「もしヘアヌードだったら」という欲望がなかったと言えば嘘になります。
しかし本作に「これ以上」を求めることすら冒涜に思えるほど、このシーンは完璧なのです。
本作における高橋かおりのすっぽんぽんは、日本映画が到達したひとつの頂点だと、当サイトでは位置づけたいと思います。

























