基本情報
ヌードギャラリー
桜井あみ
神田ねおん
日野麻里子
桜井あみ、神田ねおん
ヌード解説
桜井あみ、神田ねおんがヘアヌードを披露しています。
主演・桜井あみの体当たり演技とヌード
主演の桜井あみは、本作以前にも『野獣(クーガ)の城 女囚1316』といった作品に出演し、主に脱ぎ役としてその存在感を示してきました。
AV女優としてのキャリアも持ちながら、その後は女優業やタレント業でも活動の幅を広げたようです。
特段ビジュアルや演技力が傑出しているという印象こそ受けませんが、本作で見せる体当たりのヌードシーンは、作品の方向性を決定づける重要な要素となっています。
彼女の「脱ぎ」に対する覚悟とプロフェッショナリズムは、低予算というハンデを補って余りあるほどのインパクトを作品に与えていると言えるでしょう。
神田ねおん、その他の女優たちのヌードシーン
桜井あみと共に、神田ねおんも本作で重要なヌードシーンを演じています。
彼女にもまた2005年にデビューしたAV女優ですが、作品世界の中で体当たりの演技を見せていることは間違いありません。
その他の女性キャストについても、作品の性質上同様のシーンが散見され、まさに「女優の脱ぎっぷりに妥協をしない姿勢」が貫かれています。
作品概要とテーマ性
本作は1978年に公開されたアメリカのB級スプラッターホラーの金字塔『悪魔のえじき』(原題:I Spit on Your Grave)へのオマージュ作品として制作されました。
オリジナルの『悪魔のえじき』は、その衝撃的な内容と過激な暴力描写で物議を醸しつつも、リベンジ・ムービーの先駆けとして後世に大きな影響を与え、人気シリーズとして複数のリメイク作や便乗作品も生み出されています。
『サードバイブレーション』もまた、その流れを汲む作品と言えるでしょう。
物語は桜井亜美が演じるOL・ユリが職場の同僚たちから凌辱を受け会社のSMルームに彼らを監禁し、壮絶な復讐を遂げるという、まさにオリジナルを踏襲したリベンジ・プロットとなっています。
低予算ゆえの割り切りと、エロスへの特化
本作について、一般の映画として見てしまっては渋い評価をせざるを得ないでしょう…。
まず演者の演技に関しては素人レベル、演出面のクオリティも低予算制作のインディース・ムービーと揶揄されるレベルでしょう。
正直なところ、ストーリー展開や映像技術に特筆すべき点は見当たりません。
しかし、本作の真価は別のところにあります。
それは主演女優たちの惜しげもない脱ぎっぷりと、作品の核とも言えるエロティックな要素への徹底的なこだわりに他なりません。
女優陣の多くは、グラビアやAVなど、いわゆる「脱ぎ仕事」を厭わないフィールドで活躍してきた経歴を持つと見られ、そのプロ意識は画面からも伝わってきます。
監督を務めた岡崎喜之氏は、スプラッターや心霊といったホラー要素とエロスを融合させることに長けた人物であり、その手腕は本作でも遺憾なく発揮されています。
数多くの作品で同様のテーマを追求しており、本作におけるエロティックなシーンの演出にも、監督ならではのこだわりが感じられます。
当サイトでも岡崎の監督作「マーダーフィルム ストーカーに狙われたメイド」を紹介しています、機会があれば他作品も随時紹介していきたいと思います。
DVD特典映像に見る、さらなるエロスの追求
本作のDVD版には、メイキングシーンをはじめとする特典映像が多数収録されています。
そこでは本編では見られない女優陣のオフショットや、演技に入っていないリラックスした状態での姿も垣間見ることができ、そうした場面でもヌードを十分に堪能できます。
大勢のスタッフの前で、ためらいなくすっぽんぽんを晒す女優陣の姿は、他の作品ではなかなか見られない光景であり、本作がいかにエロティックな要素に注力しているかの証左と言えるでしょう。
陰毛を丸出しでの熱演をしているのは分かるのですが、メイキングだと前貼りを使用していることが分かります。
そういった意外な側面や、演技の柵から抜け出して表情が少し緩んだ状況でのヌードもなかなか違った魅力があるものです。
評価軸をどこに置くか…?
本作『悪魔のえじき サードバイブレーション』は、映画としての完成度や芸術性を求める観客にとっては、間違いなく物足りない作品です。
演技や脚本、技術的な側面においては多くの批判があって然るべきでしょう。
しかし女優陣の脱ぎっぷりの良さ、ヘアヌードも作品のために積極的に披露する姿勢はひじょうに評価すべきだと思います。
映画として必要なものを削り女体美の表現に全フリする、そんな作品があってもいいのではないでしょうか。
低予算という制約の中で特定のジャンルに特化し、その魅力を最大限に引き出そうとする試みはある種の潔さすら感じさせます。
本作はそうした割り切った視点から楽しむべき、ニッチな魅力に溢れた一作と言えるでしょう。