基本情報

| 作品名 | 半分処女とゼロ男 |
| 公開日 | 2011年10月1日 |
| 監督 | 佐藤佐吉 |
| ヌード女優 | しじみ |
| ヘアヌード | ✖ |
ヌードギャラリー
しじみ
ヌード解説
常に挑戦を続け、インディーズ映画の可能性を拡張してきた「青春H」シリーズ。
その第16作目『半分処女とゼロ男』は、シリーズの中でもひときわ異彩を放つコメディ快作です。
ヌードの過激さで勝負するのではなく、シニカルな笑いと独特のテンポで「青春とH」というテーマに挑んだ、意欲的な一作として記憶されています。
本作のメガホンを取ったのは、監督としてだけでなく、俳優としても国際的に活躍する佐藤佐吉です。
クエンティン・タランティーノ監督の『キル・ビル』に出演するなど、その個性的な存在感で知られる彼が、本作ではその才能を演出面で爆発させています。
ピンク映画専門ではない彼が本シリーズに参加したという事実こそ、ジャンルを問わず面白いものを追求する「青春H」の懐の深さの証明です。
その手腕は海外でも高く評価され、本作はドイツのニッポン・コネクションや、トロント新世代映画祭にも正式招待されました。
ヒロインを務めるのは、「青春H」シリーズには欠かせない存在となった女優・しじみです。
本作では、シリーズの他作品で見せたシリアスな表情とは一転、コメディエンヌとしての才能を存分に発揮しています。
監督の意向か?彼女のヘアヌードは本作でも封印されていますが、それは決してマイナスではありません。
むしろ安易な脱ぎっぷりに頼ることなく、その確かな演技力と存在感で物語を牽引する姿は、彼女がAV引退後に女優として成功を収めた理由を雄弁に物語っています。
「青春H」は、単に高品質なヌードを提供するためだけのシリーズではありません。
若き才能たちが実験と挑戦を繰り返す、創造の場です。
その意味で、本作はシリーズの多様性を象徴する、重要な一作と言えるでしょう。
ヌードが少ない、女優を使いまわしている、そういった表面的な部分だけを見て「引き立て役」と切り捨てるのは、あまりにも早計です。
本作が示した「こういう青春Hもアリなんだ」という新しい可能性こそ、全42作にも及ぶ長寿シリーズの原動力となったのです。
「成功も失敗もすべて飲み込んで楽しむ」そんなシリーズの醍醐味を、このユニークなコメディ作品から感じ取ってみてはいかがでしょうか。






