基本情報

| 作品名 | ぱぴぃオールドマン |
| 公開日 | 2012年1月28日 |
| 監督 | 前野朋哉 |
| ヌード女優 | 沖田杏梨 |
| ヘアヌード | ✖ |
ヌードギャラリー
沖田杏梨
ヌード解説
常に挑戦を続ける「青春H」シリーズ。
その第19作目として、俳優としても名高い前野朋哉が弱冠26歳で監督を務めた『ぱぴぃオールドマン』は、シリーズの中でもひときわユニークな輝きを放つ一作です。
その理由は「人類最強ボディ」のキャッチコピーと共に時代を席巻したAV界のスーパースター・沖田杏梨を主演に迎えながら、観る者の期待を鮮やかに裏切るその野心的な演出にあります。
本作のヒロイン・沖田杏梨は、単なるAV女優ではありません。
グラビアデビュー、そしてAVデビュー後にはその体に1億円の保険金が掛けられたとまで喧伝され、トップメーカーを渡り歩き、人気グループ「恵比寿マスカッツ」にも在籍。
引退後も結婚、出産、YouTube、音楽活動と、常に話題の中心に立ち続ける圧倒的なカリスマです。
本作は、そんな彼女にとって記念すべき映画初出演作となります。
AV女優として軌道に乗り始めたばかりの彼女が、慣れない映画の現場で難しい役どころに挑む姿はそれ自体が見どころと言えるでしょう。
これほどのスター、しかも「人類最強ボディ」をメインキャストに迎えたからには、過激なヌードを期待するのがファンの心理というものです。
しかし前野監督が選んだのは、その真逆の道でした、本作では彼女自慢のバストを強調する演出こそあるものの、ヌードシーンのパワーは意図的に抑制されています。
「なぜもっと有効活用しないのか」。そうした不満が生まれること自体、沖田杏梨という存在がいかに強力なコンテンツであるかの証明です。
しかし、ここにこそ弱冠26歳の若き監督の狙いがありました。
彼は沖田杏梨が持つ肉体的な魅力に安易に頼るのではなく、彼女が放つ存在感そのもので物語を牽引しようと試みたのです。
脚本が一定の評価を得ているのも、この挑戦が単なる思いつきではない証拠と呼べるでしょう。
本作はあくまで、挑戦を許容するインディーズシリーズの一本です。
若き監督が、同世代のポルノ・スターを前に、過激な要求を躊躇したのか?それとも、あえて「脱がせない」という選択で、スターの本質に迫ろうとしたのか?
その答えは観る者に委ねられます。
沖田杏梨の圧倒的なポテンシャルを前に「もっと見たい」と感じる、その贅沢な「惜しさ」こそが、本作の最大の魅力であり、評価されるべき点なのかもしれません。
二つの若き才能が交差した、この瑞々しくも悩ましい傑作を、ぜひその目で確かめてみてください。






