『火口のふたり』（瀧内公美）のヘアヌード、すっぽんぽんギャラリー

基本情報

作品名	火口のふたり
公開日	2019年8月23日
監督	荒井晴彦
出演	柄本佑、瀧内公美

ヌードギャラリー

瀧内公美

ヌード解説

体当たり演技の衝撃

瀧内公美が全編にわたりヘアヌードを含む体当たりの演技を披露し、日本中に衝撃を与えた作品です。

本作のテーマである「許されざる恋」は、ありがちな題材ではあるものの、演者の力量次第でいくらでも深みを増すジャンルです。
そして、この映画の特異性は「密室で繰り広げられる情愛」にあります。
限られた時間の中で、二人だけの世界に没頭するという設定は、必然的に濡れ場やヌードシーンの比重を大きくする要因となっています。
「これが最後の逢瀬」となれば、情熱はより激しく燃え上がる──。

その極限状態での性愛表現は、女優にとっても非常に高いハードルとなるはずですが、瀧内は見事にその壁を超えてみせました。

リアルを超えた熱演

瀧内公美の演技は「演技なのか、リアルなのか分からないほど自然な性愛表現」と評され、観る者を圧倒します。
おそらく、彼女自身カメラの存在を完全に忘れていたのではないかと思わせるほど、没入感のある演技でした。
これほどのヘアヌードを惜しげもなく披露すること自体、女優としての覚悟の証といえるでしょう。
まさに「憑依型女優」としての真価を見せつけました。

また、ヌードシーンも単なる見せ場ではなく、ストーリーの必然性に基づいた演出として昇華されています。
本作においては、ヘアヌードであることが最も自然な流れになっており、不必要なアングル操作や過剰な演出がなかった点も評価に値します。
下手に女優の負担を軽減しようとすると、逆に作品のリアリティが損なわれてしまうことを示した好例とも言えるでしょう。

また、瀧内は感情の機微を表現する演技力でも高く評価され、本作でキネマ旬報ベスト・テン主演女優賞を受賞するなど、数々の映画賞に輝きました。

ヘアヌードがもたらした新境地

2010年代以降、日本映画でヘアヌードを披露する女優は減少傾向にあります。
その中で瀧内公美が堂々とすっぽんぽんをさらけ出したことは、意外にも貴重なケースであり、映画界に新たな風を吹き込んだと言えます。
本作は「邦画におけるヘアヌードブームの再来を予感させるほどの衝撃作」であり、一大センセーションを巻き起こしました。

また、本作を通して、若手女優にとっても演じることの本質を見つめ直す契機となったのではないでしょうか。
もちろん脱ぐこと＝演技力ではないものの、役柄に対する柔軟性を持つことは、演技の幅を広げるうえで大きな武器となるはずです。

瀧内公美は、女優としてのポテンシャルと脚本の設定が奇跡的なほどにマッチし、これほど完成度の高い「大人のための官能作品」を生み出しました。